こんにちは!アンロックです!
今回は「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」を読んだので
読んだ感想をまとめていきたいと思います。
どんな本なの?
この本は「顔の美しさでどれだけ人生の損得が左右されるか」を統計データを用いて説明した本です。
顔が良ければどれだけ得するのか、醜い顔ならどれだけ損をするのかということです。
本書では顔の美しさが美貌の基準となっています。
そして、その顔が美しいかみにくいかを判断する際に、
顔写真を見て顔の美しさを5段階評価で表し、その平均値を求めたもの
を美しさの基準としています。
一つの顔写真を複数の人が見て、評価した数字の平均値を求めるということです。
1~5があり、
5が超ハンサム or 超美人。
4が平均より美しい顔
3が平均的な美しさの顔
2が平均以下の醜い顔
1が超醜い顔
といった基準で担当者は写真を見て評価をしていきます。
なおすでに知っている人の顔は、
偏見が生まれて実験結果に歪みが生じる可能性があるので
既に知っている人の顔を評価することはありません。
そこで4か5の評価が多く平均値が高い人の顔は美しい顔とされ、
1や2の評価が多く平均値が低いの顔は醜い顔と表されます。
美しいと感じる顔には個人差があります。
好みは人それぞれの異なる傾向にありますが、
大体の人が4か5と評価を下した顔は
大抵の人はその顔を見て美しいと感じるという考えです。
そしてその手に入れた美しさの基準をもとに
美しいとされる人がどれだけ人生得をするかが
統計データをもとに紹介されています。
それと同時に醜い顔とされる人が
どれだけ人生で損するかが厳しめに書かれています。
率直な感想
発想は面白いけどブサイク差別が酷すぎる
読んでて思ったのはブサイクな人への風当たりが強いなと思いました。
データの統計を持ってきてブサイクな人がいかにブサイクでない人よりも
損をしていくかという内容が最初から最後までずっと続きます。
タイトル見て面白そうだなあとは思ったけど、
内容がちょっと差別強めじゃないかって思いましたね。
逆に言えば顔が美しい人っていうのは
人生で得する場面が多い印象だったので
顔の骨格はどうしようもないとしても
二重整形とかはしても損しないんじゃないかって思いましたね。
一重がブサイクかと言われると一概にそうとは言えないけれど
テレビに出てくる美男美女っていうのは
9割9分二重だからさ。
一重のボクからしたらホント腹が立つけどね!
僕の好きな黒島結菜も俳優の山田涼介くんも
例にもれず二重だからな。
あ、吉高由里子は別ね。
まあ、改善できる場所があるなら変えていった方が
良いのかなあって思ったりします。
顔をどうにかすればメリットを享受できる
この本を読んで思ったのは顔の美しささえどうにかすれば
人生かなり得していくのかなあってすごく思わされました。
実際、顔がすっごくきれいな人がいたら
周りの人がチヤホヤしてそうなイメージありますね。
そういった周りのチヤホヤとかもメリットの一つですし、
ブサイクな人よりも信頼感があるらしいです。
銀行の融資とか顔が美しい人のほうが
ブサイクな人よりも審査が通りやすいみたいなことも
本で書かれてました。
(ほんとかよ!?って思いましたけどね。)
(ボクは信じない!)
人から信頼されやすいし、
周りからチヤホヤされたら自分に自信もつくだろうし、
所属しているグループにいるだけでそのグループの格が上がったような気もするし、
なんか顔が美しいっていうのはすっごく得しそうですよね。
結論からいうと、めちゃくちゃ得するっぽいです。
収入も上がるし、結婚率も違うらしいです。
言われてみればそんな気もするけどさ。
美貌はロケットスタートを切るのに役立つ
美貌はまず人間関係や職場関係においてロケットスタートを切りやすいです。
見た目が優れていることで周りもその突出して優れた容姿をほめることから
コミュニケーションを始めることも可能だなと思いました。
肌が透き通るほど美しかったり、笑顔が最高に魅力的だったりすれば
人から褒められるのも全然あるのではないかと思いました。
またそこでさらに人懐っこかったり、社交的な性格な人物であれば
自分より上の立場の人から役立つ情報を優先的に
もらえるのかなと思いました。
あくまでロケットスタートを切りやすいというだけで
そこからはその人の人間性が重要性だと思います。
ただ、別にこれは顔だけじゃなくて身長が高いとか
筋骨隆々でたくましい身体というので外見に特徴があれば代用できるので
生まれつきで大半が決まる顔だけで勝負しようとしなくても
全然良いのかなと思いました。
ロケットスタートは切る手段は他にも全然あると思います。
ただ、ルックスに関する発言っていうのはハラスメントにつながる可能性も
あると思うのでそこらへんの境界線が知りたいなと思いました。
普通に友人関係とかならそこまで大きな問題にはなならないと思うけど
職場とかそういうのになってくると話は別だからさ。
でもさ、やっちゃいけないことばかりで
正直息苦しさはあるよな。
まあ、知ってれば回避できるってことなんでしょうね。
美貌は一つの強みであり能力
美貌は身長が高いことや、名声や肩書と同じように恋愛市場や職場市場においても役立ちます。
恋愛においては見た目が美しいと有利に働きやすいです。
見た目がパートナー選びにおいて大事な要素であるからです。
これは皆さんも共感できると思うんですね。
先ほどの例でロケットスタートを切れると書きましたが
美しさというのは生きていくうえでの一つの強みなのではないか
ということです。
外見の美しさだけではその人を測ることはできませんが
外見が美しい人がいるだけでそのコミュニティの格が上がったように感じますし、
それで外見の良い人が誰かの役に立つ場面もあると思います。
また外見が美しいと恋愛のパートナーを確保するのにも有利だと思います。
外見が良いことで勝手に幻想を抱かれて勝手に幻滅されるといった短所もあると思いますが
それでも外見が良いことのメリットっていうのは大きいのではないかと思いました。
特に初対面では絶大な効果を発揮すると思いました。
それ以降はやっぱりコミュニケーション力など人間力の部分が
重要であるというのは変わらないと思います!
ただ外見が5段階中1とか2の場合は努力でなんとか
レベル3程度に持っていきたいとこではありますね。
だいたいレベル3が全体の50パーセント以上を占めるボリュームゾーンです。
スキンケアを行って肌をきれいな状態に保ったり
、眉毛を整えるだけでだいぶ顔の印象は変わります。
自分に自信も付きますし、周りの反応も変わると思うので
ぜひおすすめしたいです!
男女で容姿の重要度が違う
婚活市場や恋愛市場において男性は女性の容姿を重視する傾向にありますが、
女性は男性の頭の良さを重視するようです。
頭が良ければその分多くの収入が見込めるからだと思います。
だから高校生は頑張って勉強して
良い学歴を取りに行こうとするのかなと思いました。
そうすれば頭の良さを示す肩書のようなものを手に入れられるから。
ただ、どちらにせよ男性の容姿も重要だということは変わらないみたいです。
別にお金だけだったら男性なんてそこに
いなくてもいいわけですから。
性格の相性もそうだし、見た目の良さもそうだし、
他にもいろいろ大事な要素がたくさんあるわけです。
別に稼ぎがすべてではないように思えます。
ただ稼ぎが多い人は余裕があったり、
みなりが整っているという印象もありますが、
見た目が先か、稼ぎが先かという点は結構気になりますね。
ただ、男性の場合は女性に容姿を求める傾向にあるそうです。
本書によると女性の教育水準はあまり
恋愛市場に影響がないようです。
…え?
知的な女性はけっこう魅力的だと思うんですけどね。
話の引き出しがたくさんあってユーモアがあって楽しい人も素敵だと思います。
見た目が関係あるのはわかるけど、
教育水準が影響ないっていうのはちょっと疑問かなーなんて思いました。
まあ、この本は2015年に世に出て
社会も大きく変わってきているから
価値観も変わっていくのかなーなんて思います。
あとは頭の良さがどれだけ学歴と結びつくかは気になるとこですね。
ルッキズムが美容競争を激化させた?
ルッキズムが美容競争を加速させた説は濃厚です。
流れは
①外見が優れている=その人が優れているという価値観が広まる
②何人かの人々はその価値観に従って美容にお金と時間を投資する
③美容に気を使っている人とそうでない人の間で外見の格差が生まれる
④ルッキズムの考え方の人が美形を優遇し、そうでない人からしたら差別状態となる。
⑤美容に気を使うと得をする、しないと損すると知った一部の何人かはそれ以降美容に気を遣うようになる
⑥全体で美形とされる人物の割合が増える
⑦また①に戻る
というこのループの循環速度が加速しているのではないかと考えた。
そりゃ美容情報をかんたんに入手できるようになったことも大きいと思うけどさ。
そして、①~⑦をひたすら繰り返すとほとんどの人が見た目に気をつかうようになるわけです。
それでも、
どう頑張っても美形になれない人も一定数存在し、
そういった人が不利益を被っているということだと思った。
ただ一つの価値観が根強く浸透していると
その人の個性であったりっていうのを抑圧してしまうこともあるので
のめり込みすぎないようにするっていうのも大事ですね。
といった感じなのではないかと考えた。
SNSが自尊心を削り取る。
SNSが急速に普及して見られ方を強く意識するようになった現代。
その過程で美容に強い関心を抱いている人が大勢いるのではないか。
テレビをつければ出てくるのは美男美女が笑顔で映っている。
そして手軽に一般人の人でもSNSを通じて
自分自身の考えを発信することが可能になった。
身近な存在な人でも美貌な持ち主は存在する。
それによって社会的比較というものが起こりやすい環境となった。
社会的比較というのは自分自身と身近な他者を比べてしまうということだ。
自分自身の容姿とまっけんゆうと比べて落ち込む人はそういないだろう。
でも自分の友達が急にあか抜けて大勢で楽しそうに遊んでいるストーリーを
上げていたら「自分はあいつと比べて…」と自分自身の
自尊心が刈り取られてしまうということだ。
自分自身とその美貌の持ち主を比べて
幸福度が下がってしまうということが起こってしまうのだ。
SNSが普及したことでどこででも
社会的比較ができるようになってしまったのだ。
これはけっこう知られていないけど
かなり深刻な問題である。
とにかく社会的比較をするのを防ぐために
スマホを視聴する時間を意識的に減らしていく必要がある。
以前スマホ依存症克服のための記事を書いたので
この記事の最後にも載せておくのでぜひ見ていただきたい。
美容が最強の投資?
ルッキズムが現代人の価値観に根強く存在するなら
美容は最強の自己投資になるのではないか。
ボクの考えはいうと
最強かはわからないけど程度を間違わなければ確実に人生をプラスに導いてくれる。
高額商材とかそういったへんなものには気を付けような!
肌をきれいにする過程で様々なメリットが得られるし、
代謝を促進させて老廃物を出すために運動とかサウナで汗かく必要あるし、
睡眠の質を高めるために夜更かししなくなったら成長ホルモンがたくさん出て
肌の古い細胞が新しく生まれ変わるし、
それだけじゃなくて自律神経が整って
精神が安定するようになるし。
ストレスも美肌には悪影響だからストレス対処する過程で
ストレスも発散できるし。
で、睡眠の質を高めたり代謝を促進させたり、ストレスを発散する過程で
美肌だけではなく、間違いなく余分な脂肪も落ちていきます。
美容と健康はけっこう重なる部分があるので
美容が人生をプラスの方向に導いてくれるのは間違いないです。
ただ、高額商材とかそういうのは本当に必要ないです。
お金を払った分だけ効果がでるというものではないです。
なので整形しまくるとか、高額商材を購入するといったことはおススメしません。
質の悪い情報がたくさん出回ってる分、
良質な情報もけっこう世に出ているのでぜひ読んでみてください。
上記↑の2冊は一人暮らしの人にとくにおススメです。
食べるメニューだったり、環境を自分一人でコントロールすることができるからです。
これらの本に書いてあることを実践するだけで
間違いなく人生が良い方向に転じていくはずです。
ルッキズムが生んだ意外な副産物?
ルッキズムが広く浸透したおかげで
生まれたであろう嬉しい副産物があります。
それはVtuberであったり、顔出しなしの歌手であったりオンラインで
自分の容姿をさらけ出さなくてもお金が稼げるという価値観が浸透してきたというように感じます。
Adoさんだったり、ゆっくり実況だったり容姿をさらけ出さないでもお金を得ている人は
どんどん増えているのではないでしょうか。
昔はどんなに歌がうまくても容姿が整っていなければ
表舞台に立つのが困難でした。
才能があっても容姿のせいで夢が叶わないこともあったのです。
そしてルッキズムが登場していく中で
見た目が良い人が重宝される時代になった現代で変化は訪れました。
見た目が良くて才能がある人を最初はおそらく求めていたと思います。
で、それらばかりを狙っていると容姿が悪くて才能がない人は見向きされません。
ですが、現代は顔出しをしなくても自身の才能を発信していくことは可能です。
なので容姿のせいで埋もれてしまっていた才能を
十分に活かせないかと考える人たちも出てきて来ました。
このようにルッキズムが現代において加速したおかげで
今まであまり問題として取り上げられなかった
容姿によって夢をあきらめなければならない
というのが減ったように思えます。
つまり現代においてルッキズムが進行していくということは
容姿の美しさとの価値が下落しているということです。
この先も仮想空間での買い物やインターネットなどがさらに普及して
実際に容姿を晒す機会が減っていくとなれば
ますます容姿の美しさの価値が下落していくでしょう。
美容バブルの崩壊はいつでしょうか?
それでも完全に美容への投資がなくなるといったことはなさそうですけどね。
したい人だけやるといった感じに落ち着いていくんですかね。
ブサイクは保護されるべきなのか
本書の中でブサイクは保護される対象かどうか
という内容があった。
容姿がみにくく社会生活に不自由を与えているのなら
一つの「しょうがい」として認定され保護の対象になる。
でも結局、政府の財源には限りがあるため
一つの弱い立場にあるものを支援することは
他の弱い立場にあるものの支援が弱まるのだ。
障がい者を保護する給付金というのは結局ある分を分配なわけだし。
それをどうしていくべきかが問題だ。
貰えるならもらったほうが良いのは確実である。
アメリカではブサイクな人に対する保護を行っている州も
あるらしいですよ。
相当なブサイクである人以外はどうにかなるんじゃね?
ここの記事で言われているブサイクは
ずっと見ていることが苦痛なほどのブサイクです。
そして大抵の人はそうではないはずです。
割と努力次第でそのレベルから脱出できる人も多くいると思います。
5段階中1の判定を貰っているような顔というのはなかなかキツイものがあるかもしれません。
そういった人に支援していくのは理に敵っていると思います。
ただ痩せればどうにかなるとか状態なら
後天的に努力で変えていくことは可能です。
そういった人も保護しちゃうのはその人たちから
頑張る機会を奪っているし、
他の弱い立場にある人の分配額が減るとなれば
本当に支援が必要な人たちに不利益が被るし、
まだどうにかなる人たちから頑張ってほしいと思うばかりである。
1人じゃ無理と思うならパーソナルトレーナーとかやとったり
ダイエットの本を読んで知識を得るといったことをしてみれば良いのではないのでしょうか。
逆に見た目が今より良くなれば自分に自信がつくし
達成することでも自信がつくし、
自信がつくイベントたくさん発生するからさ。
訳者のあとがきからにじみ出るいたずらっ子感
文章を読んでいてブサイク差別が多くて腹が立った場面がけっこう多かったが
最後の訳者のあとがきを読んで少しクスっときた。
なんか堅苦しくないというか、ありのままのやわらかい文章だった。
実家で犬を飼っているけど、そんな感じの壁の無さというか。
取り繕っている感じがしない文章に好感がもてた。
終わりに
ブサイクは損をして、美しい容姿を持った人は得をする
そういった内容が終始書かれていた本書。
けっこうブサイクに対する風当たりが強いかなあと思ったし、
それは良くないなと思った。
ただ、読んでて思ったのは顔を今よりもよくできれば
めっちゃ得するんじゃないか?って思えたんだよね。
美容投資ってめっちゃ得するんじゃね?って思えたし。
だから、そういう意味では気づきを与えてくれた本でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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